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[1H09] 燃料デブリ中の核燃料物質量の定量のための非破壊測定試験
(1)背景と目的
キーワード:福島第一原子力発電所、燃料デブリ、非破壊測定、核燃料物質定量、プルトニウム燃料技術開発センター
福島第一原子力発電所(1F)では、2022年から燃料デブリの試験的取出しが開始され、その後は段階的な取り出し規模の拡大が進められる予定である。当面は、燃料デブリ中の核燃料物質量は分析に基づき評価されることになるが、取り出し規模の拡大が進むにつれて、全量分析は困難になるため、容器内に収納された燃料デブリの非破壊測定に基づく計量管理が必要になってくる。しかしながら現状では、容器に収納された1F燃料デブリの核燃料物質の定量に適用可能な非破壊測定技術は世界的にも存在していない。この問題を解決するため、一長一短がある種々の手法を組み合わせた1F燃料デブリ用の非破壊測定技術の構築を目指し、実核燃料物質を使用した非破壊測定試験を開始した。本シリーズ発表では、原子力機構のプルトニウム燃料技術開発センターにおいて実施した最初の要素技術開発試験の内容と試験結果等について報告する。