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[1L02] 核融合炉液体SnダイバータにおけるFeCrAl-ODS合金の化学的共存性に関する研究
キーワード:核融合炉、液体ダイバータ―、錫、腐食、材料共存性、FeCrAl-ODS合金
核融合炉の液体錫(Sn)ダイバータ概念において、構造材料との化学的共存性が課題とされている。本研究の目的は、液体金属Sn流動場における数種類のFeCrAl-ODS合金の化学的共存性を明らかにすることである。NF12(Fe-12Cr-6Al), SP10(Fe-15Cr-6Al), SOC6(Fe-16Cr-4Al), SOC4(Fe-16Cr-2Al), RAA-7(Fe-22Mn-7Al), RAA-5(Fe-22Mn-5Al)の短冊状試験片を大気中(1273K)で予備酸化処理を施し、100rpmで攪拌されている773Kの液体Sn中に約1000時間浸漬させて、材料共存性を調べた。浸漬後に、試験片に付着した錫を水酸化ナトリウム溶液を用いて除去し、腐食に伴う試験片の重量減を測定したところ無視できるほど小さい事がわかった。液体Sn流動場における腐食は、予備酸化処理により鋼材表面に形成したアルミナ被膜により抑制できる事が分かった。