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[1L12] 種々の曝露雰囲気下におけるLi₂TiO₃のCO₂吸収特性
キーワード:Li₂TiO₃、重量測定、NRBS分析、CO₂吸収特性、湿潤空気曝露
Li金属化合物であるLi₂TiO₃はトリチウムの生産、熱交換、中性子遮蔽等の役割を持つため、核融合炉ブランケット候補材料の一つとして考えられている。一方で、Li₂TiO₃は室温でCO₂を吸収し、試料表面にLi₂CO₃の層が生成されることが報告されている。CO₂を吸収したLi₂TiO₃をブランケット材料として使用すると、トリチウムの生産効率や材料強度の低下を引き起こす。これらのことより、Li₂TiO₃のCO₂吸収特性を詳しく研究する必要がある。我々の従来の研究では、Li₂TiO₃試料の試料表面近傍におけるCO₂吸収特性を調べてきた。しかし、Li₂ZrO₃試料では試料表面近傍と試料全体のCO₂吸収特性が異なる可能性が考えられている。そこで、Li₂TiO₃試料においてもLi₂ZrO₃試料と同様に、試料表面近傍と試料全体のCO₂吸収特性が異なる可能性を考え、Li₂TiO₃試料を種々の雰囲気に曝露し、非ラザフォード後方散乱分光法(NRBS)及び重量測定を行い、試料表面近傍と試料全体のCO₂吸収特性を調べた。