2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[2F05-08] 核データ測定3

2021年9月9日(木) 10:45 〜 12:00 F会場

座長:川瀬 頌一郎 (九大)

11:00 〜 11:15

[2F06] 141Pr標的への重陽子入射反応による140Nd生成反応断面積の測定

*合川 正幸1、前橋 拓斗1、Ichinkhorloo Dagvadorj1、江幡 修一郎2、小森 有希子3、羽場 宏光3 (1. 北大、2. 埼玉大、3. 理研)

キーワード:医療用放射性核種生成、放射化断面積、ネオジム-140

140Prは陽電子放出核種であり、陽電子放出断層撮影(PET)で利用可能である。しかし、140Prは半減期が3.39分と非常に短いため、その親核である140Nd(半減期3.37日)をジェネレーターとして利用する必要がある。140Ndは荷電粒子入射反応で生成するが、先行研究が少ないのが現状である。そこで我々は、140Nd生成反応の一つである141Pr標的への重陽子入射反応について、放射化断面積を測定した。実験は、理化学研究所AVFサイクロトロンで24 MeVに加速した重陽子を用い、積層箔放射化法およびガンマ線スペクトロメトリーにより導出した。本発表では、この実験で得られた結果を報告する。