2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2J04-08] 福島原発事故

2021年9月9日(木) 10:30 〜 12:00 J会場

座長:堀田 亮年 (規制庁)

11:30 〜 11:45

[2J08] 下部ヘッド固液混合溶融プールの熱的挙動に関するLIVE試験

*間所 寛1、Xiaoyang Gaus-Liu2、Thomas Cron2、Beatrix Fluhrer2、René Stängle2、Thomas Wenz2、Mike Vervoortz2、山下 拓哉1、佐藤 一憲1、溝上 伸也1,3 (1. JAEA、2. カールスルーエ工科大、3. 東電HD)

キーワード:福島第一原子力発電所事故、過酷事故、溶融プール、原子炉圧力容器破損、LIVE試験

福島第一原子力発電所(1F)2号機では、ペデスタル内部の構造物が比較的健全であることから、原子炉圧力容器(RPV)からペデスタル内部に移行した燃料デブリは比較的低温であり、下部ヘッド内部では、燃料デブリ中の酸化物成分が溶融する温度に至っておらず、金属成分が中心に溶融していたと推定される。RPV破損を推定するには下部ヘッド溶融プールの熱的挙動の把握が必要であるが、固液混合溶融プールに着目した試験は少なく、実験データの拡充が不可欠となっている。本研究では、独・カールスルーエ工科大学におけるLIVE試験装置を用いて、溶融プール形成過程及び伝熱挙動に関する試験を実施した。固液混合状態においても対流がある程度発達し、RPV側部に最も熱的負荷がかかることが分かった。