2021年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-3 燃料再処理

[3H11-15] 再処理技術

2021年3月19日(金) 15:30 〜 17:00 H会場 (Zoomルーム8)

座長:佐野 雄一 (JAEA)

16:30 〜 16:45

[3H15] 熔融塩炉燃料の乾式再処理について

*澁谷 泰蔵1、吉岡 律夫2、Uhlir Jan3、古川 雅章1 (1. トリウムテックソリューション、2. トリウム熔融塩国際フォーラム、3. チェコ・原子力研究所)

キーワード:熔融塩炉、使用済み燃料、フッ化物、再処理

近年、熔融塩炉が見直され世界各国で開発が進められている。これに伴い使用済み溶融塩燃料の再処理技術の必要性が高まっている。本発表では、LiF-BeF2塩中のTh-U燃料のオフライン再処理に関して報告する。熔融フッ化物塩燃料は、1960-70代に米国オークリッジ国立研究所で盛んに研究されていた。当時は効率的な燃料増殖を目的として連続再処理システムが提案されたが、実証には至らなかった。その後、再処理設備を原子炉から切り離したオフライン再処理のアイデアが古川和男らによって提案された。筆者らはこのアイデアを基に、フッ化物再処理分野で長年研究を続けるチェコの原子力研究所との共同研究を進めている。発表では、軽水炉の使用済み燃料からのPu抽出や福島事故で排出される燃料デブリの処理の可能性についても触れる。