2022年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-3 研究炉,中性子応用

[1D10-13] 医用RI生成1

2022年3月16日(水) 14:45 〜 15:50 D会場

座長:中野 敬太 (JAEA)

15:30 〜 15:45

[1D13] 国内の原子力インフラを活用した医用RIの自給技術確立に向けた研究開発

(4)99Mo/99mTc製造プロセスの実験的考察

*西方 香緒里1、藤田 善貴1、関 美沙紀1、武内 伴照1、井手 広史1、土谷 邦彦1、高木 直行2 (1. (国研)日本原子力研究開発機構、2. 東京都市大学)

キーワード:Mo-99、Tc-99m、リサイクル、三酸化モリブデン、(n,γ)法

診断用医薬品である99mTcは、ウランをターゲットとした核分裂法((n, f)法)で生成する99Moの核変換により製造されている。しかしながら、製造施設や輸送中のトラブル、パンデミック感染症等により、RIの医学利用や関連する研究・開発に支障をきたすことがあり、医用RIセキュリティーの強化が望まれている。 本研究では、年間を通じて安定的に運転される商用軽水炉(PWR)を用いた放射化法((n,γ)法)による99Mo/99mTc製造の適用性に関する検討を行った。 適用性検討として、照射ターゲットとして用いる高密度MoO3ペレットの製造と特性評価を行った。また、照射したMoO3試料から99Moを供給するためのプロセス構築のため、照射ターゲットの溶解特性を調べた。さらに、資源の有効利用による使用済Moから回収するための、プロセス構築のための予備試験を実施した。