2022年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 203-1 加速器(医療用を含む)・放射光・レーザー

[3C09-13] 加速器2

2022年3月18日(金) 14:45 〜 16:15 C会場

座長:坂本 文人 (秋田高専)

15:00 〜 15:15

[3C10] IFMIF原型加速器LIPAcの現状

(2)RFカップラにおけるマルチパクタリングの粒子シミュレーション

新屋 貴浩1、櫻井 孝平2、*増田 開1、林崎 規託2、阿部 哲郎3、小林 仁3、髙山 健3、Francesco Scantamburlo4、Andrea De Franco1 (1. QST、2. 東工大、3. KEK、4. F4E)

キーワード:マルチパクタリング、同軸RFカップラ、粒子シミュレーション、RFQ、陽子・重陽子加速器

LIPAcのRFQに用いられている同軸RFカップラ(175 MHz、<200 kW)において観測された発熱の原因を理解し対策の指針を得ることを目的として、原因の有力な候補と考えられるマルチパクタリングの粒子シミュレーションを行った。その結果、マルチパクタリングよる電子電流の増倍は、内外導体間の2面性の場合に比べて、RF窓と内導体との場合は比較的広いRF電力範囲で顕著となり、実機での温度上昇の観測と矛盾のない傾向を示すことが分かった。