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[1B05] アダマンタン骨格を架橋部位とするビス(2-ピロリドン)誘導体による難溶性アクチノイド(IV)-硝酸錯体の形成と沈殿法再処理への適用性
キーワード:4価アクチノイド、使用済み核燃料再処理、沈殿法、架橋2-ピロリドン誘導体
架橋部位にアダマンタン骨格を有する架橋2-ピロリドン誘導体(L)が硝酸水溶液中で難溶性4価アクチノイド(An(IV))ヘキサニトラト錯塩、(HL)2[An(NO3)6]を形成することを見出した。結晶中における[An(NO3)6]2−の対カチオンは2分子のLがH+を介して水素結合された二量体(HL)22+である。以前報告した他の架橋2-ピロリドン誘導体の場合と異なり、水素結合ポリマーを形成せずにAn(IV)難溶性塩を与えることが明らかとなった。