2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-2 核化学,放射化学,分析化学,アクチノイドの化学

[1B05-07] アクチニドの挙動

2023年9月6日(水) 11:10 〜 12:00 B会場 (IB電子情報館1F IB014)

座長:魚住 浩一(電中研)

11:25 〜 11:40

[1B06] 疎水性、親水性多座配位化合物を用いるAn/Ln 分離比と抽出挙動の調査

*佐々木 祐二1、金子 政志1,2、伴 康俊1 (1. 日本原子力研究開発機構、2. 大阪大学)

キーワード:アクチノイド、ランタノイド、相互分離、多座配位性化合物、溶媒抽出

原子力機構で開発したTODGAとADAAMを用いることで、An+Ln一括回収、Am/Cm相互分離できることを確認した。最近の研究で、酸素、窒素ドナーを含む3、4座配位性化合物を併用する溶媒抽出により、100以上のLn/An分離比や異なるAn, Ln挙動を示す配位子や抽出条件が得られた。そこで、次の条件を満足してなおかつ高い分離性があるかどうかを確かめた、(1) 抽出剤やマスキング剤濃度が工学規模で利用できるほど高いこと、(2) An, Ln分離比は1以上と1以下の分配比から得られること。ここでは、現状のAn/Ln分離の困難性や研究の方向性を示しつつ、様々な抽出剤やマスキング剤を併用してAn/Ln分離について調べた結果を報告する。