2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 203-2 ビーム利用・ビーム計測・ターゲット

[1I13-17] ビーム利用・計測

2023年9月6日(水) 16:10 〜 17:30 I会場 (ES総合館2F ES024)

座長:神戸 正雄(阪大)

16:25 〜 16:40

[1I14] GUPIX解析を用いたPIXEスペクトルからの定量評価における精度向上のための設定値の検討

*鎌田 凌河1、羽倉 尚人1、河原林 順1 (1. 東京都市大学)

キーワード:都市大タンデム加速器、PIXE分析、スペクトル解析ソフトGUPIX

TCU-Tandem加速器は、主に荷電粒子励起X線放出(PIXE)に利用されており、定量値の算出に、スペクトル解析ソフト GUPIXを採用している。GUPIXは世界的に幅広く利用されているが、濃度値が既知な標準試料を使用し、実験体系に合った多様な設定を行う必要があり、設定の確立には細心の注意をする必要がある。また、荷電粒子励起γ線放出(PIGE)から加速器で生成される陽子エネルギーの不確かさを検討したところ、約100 keVの不確かさがあった。この不確かさによって、原子番号が大きくなる程、GUPIXの定量値の不確かさが大きくなることが分かった。今後は、GUPIXにおける設定の確立を進めていく予定である。