2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 402-1 原子力安全工学(安全設計,安全評価,マネジメント)

[1O13-14] 1F事故推定

2023年9月6日(水) 15:50 〜 16:25 O会場 (工学部5号館2F 522)

座長:杉田 宰(東芝ESS)

16:05 〜 16:20

[1O14] 福島第一原子力発電所3号機における水素爆発前後までの事故進展シナリオの推定

*野﨑 謙一朗1、チャイ プンフイ1、末廣 祥一1、本多 剛2、溝上 暢人2、大和田 賢治2、溝上 伸也2 (1. テプシス、2. 東電HD)

キーワード:福島第一原子力発電所、3号機、水素爆発、事故進展

福島第一原子力発電所3号機において、格納容器から原子炉建屋への気相漏えいが始まってから原子炉建屋の水素爆発前後までのプラントパラメータ、及び爆発時の映像と整合する漏えいガス量の推定等の既往の検討結果を踏まえ、格納容器内の水蒸気や水素の発生量、格納容器からの漏えい状態等の推定を試みた。 実測値の挙動や既往の検討の結果等を踏まえて事故進展シナリオを構築し、実測値の挙動を再現する解析を通じて、定量的な側面から構築した事故進展シナリオを検討した。 その結果、D/W内の水によりペデスタル床の燃料デブリは冷却され、MCCIの進行は限定的であった可能性など、既往の検討と整合する推定や、爆発前後の圧力低下の主要因はD/W内の水の枯渇による水蒸気発生量の減少であった可能性など、事故進展シナリオに関する新たな推定が得られた。