2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-2 放射性廃棄物処分と環境

[2D11-15] TRU廃棄物2

2023年9月7日(木) 14:45 〜 16:05 D会場 (IB電子情報館2F 大講義室)

座長:尾上 博則(NUMO)

15:00 〜 15:15

[2D12] TRU廃棄物の廃棄体パッケージの開発

(6) 廃棄体パッケージ内充填材からの水素ガス発生量の評価

*井田 雅也1、根岸 久美1、渋谷 和俊1、坂本 浩幸2、丸山 紀之2、藤井 直樹2、大和田 仁2 (1. 太平洋コンサルタント、2. 原環セ)

キーワード:廃棄体パッケージ内充填材、水素ガス発生、コンクリート、TRU廃棄物

TRU廃棄物の地層処分で廃棄物を収容する廃棄体パッケージにおいて、セメント系材料により廃棄体パッケージ内を充填することが検討されている。廃棄体パッケージが数百年間密閉性を保つためには、廃棄体パッケージ内充填材(以下、内部充填材)の含有水分の放射線分解による水素ガス発生に伴う圧力上昇を考慮して設計する必要がある。セメント系材料からの水素ガス発生量に係る内部充填材の配合設計や管理方法の選定などは、廃棄体パッケージの密閉性を維持する方策の検討に必要である。 本研究では、これまでに取得した照射試験によるデータに基づき内部充填材からの水素ガス発生量を推定した。硬化体を乾燥処理することによる水素ガス発生量の低減効果や、内部充填材を保管する間に生じる吸湿が水素ガス発生量に及ぼす影響を明らかにした。