2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 302-1 新型炉システム

[2H01-05] 溶融塩炉1

2023年9月7日(木) 09:30 〜 10:55 H会場 (ES総合館2F ES022)

座長:木下 幹康(九大)

10:15 〜 10:30

[2H04] 塩化物溶融塩高速炉のフィージビリティー研究(III)

(4) 小形溶融塩高速炉の燃焼特性

*三田地 紘史1、島津 洋一郎1 (1. 次世代エネルギー研究・開発機構)

キーワード:溶融塩高速炉、塩化物塩、超ウラン元素、ウランープルトニウム燃料サイクル

軽水炉使用済燃料に含まれる超ウラン元素(TRU)および劣化ウラン(U)を有効利用するために、本研究では熱出力700MWthの小型溶融塩高速炉(SMSFR)について燃焼特性を検討した。採用した燃料塩はNaCl、CaCl2、UCl3、TRUCl3の混合塩であり、燃料塩の塩素はCl-37または天然塩素とする。この燃料塩は凝固温度が約500℃で、重金属元素(TRU+U)の溶解度は約30mol%と期待される。本研究の解析より、燃料塩の塩素として天然塩素を使用する場合、SMSFRの転換比(=Pu生産量/Pu燃焼量)は0.57となるが、Cl-37を使用すれば転換比は0.81に改善される。しかしながら、この値は昨年発表した2.2GWt自給型炉の転換比1.00には及ばない。これらの燃焼特性は、SRAC2006を用いて解析し、核データはSRACLIB-JDL40を使用した。

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