2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 302-1 新型炉システム

[2H10-12] 高温ガス炉

2023年9月7日(木) 14:45 〜 15:35 H会場 (ES総合館2F ES022)

座長:相澤 康介(JAEA)

14:45 〜 15:00

[2H10] HTTR炉容器冷却設備の二次元伝熱解析モデルの検討

*橋本 温希1、澤 和弘1、長谷川 俊成2、長住 達2、石塚 悦男2、飯垣 和彦2 (1. 北海道大学、2. 国立研究機関法人日本原子力研究開発機構)

キーワード:高温ガス炉、高温工学試験研究炉、原子力、次世代炉、炉容器冷却設備

【目的】高温ガス炉は、炉容器冷却設備によって事故時に冷却を行うが、この際に原子炉圧力容器にホットスポットが発生する可能性がある。圧力容器の健全性評価の観点から、数値解析モデルの開発が必要とされている。先行研究では、圧力容器内部が真空での条件で、研究が進められてきたが、本研究では、実際の条件により近い、圧力容器内部がヘリウムで満たされる際の条件で、研究を行う。
【方法】JAEAによって行われた1/6スケールモデルの実験データを参考とし、解析ソフトにANSYS FLUENTを用い作成したモデルによって数値解析を行い、得られたデータが近づくように研究を進めた。
【結論】全体として見た際には、圧力容器内部がヘリウムの条件で行われた過去の研究と比較して、1/6スケールモデルの実験データにより近づくような結果が得られた。しかし、圧力容器底部付近の温度分布が未だ精度が悪い。全体として見ても、真空の際の条件と比較して、未だ精度は不十分であるといえるだろう。