2023年秋の大会

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一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[2I13-17] 新手法・新技術開発

2023年9月7日(木) 16:05 〜 17:25 I会場 (ES総合館2F ES024)

座長:野上 光博(東北大)

17:05 〜 17:20

[2I17] CCDカメラを用いたα線イメージング検出器によるα線と他の放射線の弁別手法の開発

*森下 祐樹1、佐川 直貴1、藤澤 真1、黒澤 俊介2、笹野 理3、林 真照3、田中 浩基4 (1. JAEA、2. 東北大、3. 三菱電機、4. 京大)

キーワード:α線検出器、CCDカメラ、β線、γ線、中性子線

電子増倍型冷却CCDカメラ (EMCCD) カメラを使用して開発した高分解能α線イメージング検出器に対するさまざまな種類の放射線の影響を調べた。 このα線イメージング検出器は元々、β線、γ線、中性子などの他の種類の放射線が存在する現場で プルトニウム酸化物粒子を可視化するために開発された。本研究の目的は、このイメージング検出器を用いて、α線と他の放射線を識別する方法を開発することである。 α線、β線、γ線線、中性子の測定を行い、EMCCD カメラのセンサーが自体がγ線や中性子線に感度を有することが分かった。α線との識別方法は画像処理によって行った。画像の画素値を 2 値化し、ガウシアンフィルタを適用してα線のスポットの数をカウントした。 その結果、強度の違いを利用してα線とγ線(中性子)を識別できることを示した。 本研究は、廃炉現場等における多様な放射線の混在場でα線を弁別計測するのに有効と考えられる。