2023年秋の大会

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VII. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[2J01-08] 線量測定

2023年9月7日(木) 09:45 〜 11:55 J会場 (ES総合館2F ES025)

座長:町田 昌彦(JAEA)

11:30 〜 11:45

[2J08] Am含有MOXの線量率測定方法の改善と遮蔽解析コードを用いた評価の向上

*岡田 豊史1、堀井 雄太1、坪田 陽一1、米野 憲1、菊野 浩1 (1. JAEA)

キーワード:MOX、241Am、散乱線、PHITS

本研究では、241Puのβ崩壊に伴い生成した241Amを含有するMOX及びPuO2を線源としたガンマ線線量率を測定し、その結果を利用し、遮蔽材の遮蔽性能を考慮した作業員の被ばく線量を、遮蔽解析コードで精度良く評価することを目的とする。 線量率の測定に用いたMOXは気密構造のグローブボックス内で取り扱われるため散乱線の影響が大きく、また、近隣の設備の影響からバックグラウンドが高い測定環境であり、これが実測値と解析コードによる計算値に差が生じる一因となっていた。このため、測定方法を改善(線源の配置見直し、シャドーシールド法による散乱線の除去)し、従来の評価に比べ実測値と計算値(解析コード:ANISN)の差が小さい測定データを取得することができた。 更に、同測定値を用いて、放射線挙動を模擬するモンテカルロ計算コードPHITSによる解析でも同様の評価ができることを確認し、PHITS導入の見通しを得た。