2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 401-3 原子炉設計,原子力発電所の建設と検査,耐震性,原子力船

[2K10-13] 原子炉設計2

2023年9月7日(木) 15:35 〜 16:40 K会場 (ES総合館3F ES031)

座長:樋口 智一(東芝ESS)

15:35 〜 15:50

[2K10] Running応答スペクトルの作成手法の提案とその有効性検証

(1)Running応答スペクトルの定式化と異常検出における有効性

*深沢 剛司1、饗庭 天暉1、藤田 聡1 (1. 東京電機大学)

キーワード:地震動、応答スペクトル

地震に対する構造物の設計や構造健全性評価において,応答スペクトルが広く活用されている.一般に応答スペクトルは加速度と振動数との2次元情報で与えられるため,振動数領域における構造物の応答や地震動の特性を容易に確認できる.一方,応答スペクトルは時間情報が欠落しており時間進展に伴う,応答は取得できない.これに対して,Wavelet変換やHilbert変換は時間−振動数−スペクトル強度の3次元情報が取得できるものの,これらは応答がスペクトル強度等として与えられため,これを耐震設計等に用いる直接的な物理量として扱うことはできない.そこで,本論文では従来の応答スペクトルに時間の進展情報を与え加速度−固有周期−時間関係が表現可能なRunning応答スペクトル手法を提案する.本シリーズでは,その作成手法と有効性について述べる.その1では,Running応答スペクトルの定式化とこの手法を用いた異常検出について述べる.