2023年秋の大会

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VI. 核融合工学 » 601-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[2L04-07] トリチウム増殖材・中性子増倍材 

2023年9月7日(木) 10:50 〜 12:00 L会場 (ES総合館3F ES033)

座長:田中 照也(核融合研)

10:50 〜 11:05

[2L04] Li2TiO3-0.5Li4SiO4-Pbリチウムセラミックの作製および水素同位体放出挙動

*周 啓来1,2、三福寺 旭1、大矢 恭久1 (1. 静岡大学、2. 武漢理工大)

キーワード:トリチウム増殖材、トリチウム、重水素、リチウムセラミック、中性子照射

核融合炉トリチウム増殖材候補であるリチウムセラミックに鉛を添加し、Li2TiO3-0.5Li4SiO4-Pbを作製した。Pb含有とPb無しの試料を京都研究用原子炉(KUR)に中性子照射が行い、その後トリチウム昇温脱離システム(T-TDS)を用いてトリチウム放出挙動を比較した。鉛の添加により低温側のトリチウム放出速度が向上、トリチウムガス(HT)の放出促進ということを示した。683 Kにで等温加熱するとトリチウム水(HTO)が8割放出できた。HTのほうが814 Kにほぼ100%放出ということを示した。3 keV D2+照射および昇温重水素脱離実験を行い、Li2TiO3-0.5Li4SiO4-Pb試料に対しD2ガスの放出量が多く、HDO水が大きく減少ということが見られる。