[2L13-17] 核融合炉構造材料2

[2L13] タングステン材料の負水素イオンビームによる多重照射試験Ⅱ

(1)多重照射したタングステンの表面損傷調査

*福田 誠¹、徳永 和俊²、江里 幸一郎¹、平野 耕一郎³ (1. 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構、2. 九州大学、3. 国立研究機関法人日本原子力研究開発機構)

キーワード：タングステン、熱負荷試験、表面損傷、ITERダイバータ

ITERダイバータのプラズマ対向材料であるタングステンは、ITER運転中に様々な条件での入熱が予想されている。そのため、様々な熱負荷条件におけるタングステンの表面状態変化を理解する必要がある。本研究では、タングステンに対する短パルスの繰り返し熱負荷影響調査の一環として、負水素イオンビームによる多重照射(3MeV,5Hz)が及ぼす、タングステンの表面状態への影響を調査した。調査の結果、多重照射したタングステン表面には微小なき裂が形成するとともに、材料組織にも変化が生じていることを明らかにした。