[1I12-16] Vitrification 4

[1I12] Basic Research Programs of Vitrification Technology for Waste Volume Reduction

(111)Thermodynamic optimization of borosilicate melt and molybdate melt

*Toru Sugawara¹, Toshiaki Ohira¹, Ryou Souma², Kouhei Oowaku², Takeshi Tsukada², Norio Kanehira² (1. Akita University, 2. Japan Nuclear Fuel Limited)

Keywords:Glass waste form, Borosilicate glass, Molybdenum, Yellow phase

高レベル放射性廃棄物のガラス固化体において，核分裂生成物のモリブデンが分相するとガラスの化学的耐久性を損なうことになる．そのため，ガラス固化に用いるガラスは高いモリブデン溶解度を有する必要がある．本研究ではSiO2-B2O3-Al2O3-ZnO-CaO-Na2O-Li2O-MoO3系において相平衡実験を行い，1200℃と1000℃で分相しているケイ酸塩メルトとモリブデン酸塩メルトの組成関係を明らかにした．また，それらの結果を熱力学計算ソフトウエアFACTSageの酸化物データベース(GOTX)と組み合わせて解析し，MoO3含有系での相平衡計算をするための熱力学データベースを構築した．この熱力学データベースを用いて，MoO3の飽和溶解度の温度・組成変化，炉内の析出結晶相の予測計算をすることができる．また，熱流動計算のための熱力学量の算出などにも応用することができると考えられる．