2023年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[2E13-17] 荷電粒子入射反応

2023年3月14日(火) 15:50 〜 17:10 E会場 (12号館2F 1225)

座長:国枝 賢(JAEA)

16:50 〜 17:05

[2E17] 半古典歪曲波模型による重陽子入射包括的非弾性散乱の記述

*中田 響1、吉田 数貴2、緒方 一介3,1 (1. 阪大、2. JAEA、3. 九大)

キーワード:半古典歪曲波模型、包括的反応、DEURACS、非弾性散乱

本研究では、重陽子と原子核の反応において、反応後の原子核の状態を指定せずに放出重陽子のエネルギーと放出角度のみを指定する反応、すなわち(d,d'x)反応を分析の対象とする。特にこの反応の断面積のうち、直接過程として描ける成分(包括的非弾性散乱断面積)に着目し、これを半古典歪曲模型(SCDW)を用いて記述する。本講演では、SCDWによる計算の結果と、重陽子入射反応を広汎に記述する計算コードシステムDEURACSによって評価された包括的非弾性散乱断面積の比較を行い、考察を述べる。