[2J01-05] 気液二相流1

[2J01] プールスクラビングにおける小気泡群挙動がエアロゾル除去に及ぼす影響

*門間 彩介¹、河野 紀一¹、金子 曉子¹ (1. 筑波大)

キーワード：プールスクラビング、除染係数、エアロゾル、気液二相流

原子炉発電所における過酷事故(SA)時に発生する放射性微粒子は周囲環境へ大きな影響を及ぼす．この放射性微粒子が周囲環境へ拡散するのを防ぐ対策の一つとしてプールスクラビングがある．プールスクラビングは、発生した放射性微粒子を含むガスを、水中を通過させることで放射性微粒子の除去を行うものであり、その除去効果を正確に評価することが求められている．特に小気泡群における除去効果は、気泡同士の相互作用による除去性能への影響に関する知見は乏しく、これまでに十分な評価は行われていない．前報にて小気泡群における除去量計測を行い、既存モデルと乖離があることが確認されている．そこで、本研究では、小気泡群における除染効果について既存モデルとの乖離要因を調査するために、小気泡が群となって上昇する際の二相流挙動および微粒子除去量の計測を行い、気泡間距離が微粒子除去へ与える影響について評価を行った．