2023年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2J17-19] 高速炉熱流動

2023年3月14日(火) 16:40 〜 17:30 J会場 (13号館2F 1321)

座長:守田 幸路(九大)

16:40 〜 16:55

[2J17] ナトリウム冷却高速炉における損傷炉心内の冷却材挙動に関する研究

(7) 模擬デブリ内における気液二相流の局所流動評価

*大平 直也1、山本 誠士郎1、伊藤 大介1、伊藤 啓1、齊藤 泰司1、今泉 悠也2、松場 賢一2、神山 健司2 (1. 京大、2. JAEA)

キーワード:気液二相流、球充填層、ボイド率分布

ナトリウム冷却高速炉で炉心損傷が発生した時、冷却材のナトリウムと高温の溶融炉心が接触し、ナトリウムの沸騰による気液二相流を形成しながら冷却が進む。このとき、溶融炉心はデブリ層を形成し、デブリ層内の複雑な流路を気液二相流が流れると想定される。本研究グループでは、その基礎研究として球充填層内における水-空気二相流について研究を行っている。前報では、最密充填層を模擬した擬二次元可視化装置に対して行った観察および計測の結果を報告した。本研究では、三次元的な流れと二次元的な流れの差を明らかにするため、装置に粒子層を追加した擬三次元可視化装置に対してX線イメージングを行い、気液二相流のボイド率分布計測を行った。また、規則充填の中で繰り返し現れる流路ユニット試験部を製作し、中性子CTによって試験部内に形成される気液二相流の局所ボイド率分布を明らかにした。本発表ではそれらの成果について発表する。