2023年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-3 中性子源・中性子工学

[3D08-13] 中性子源及び装置技術

2023年3月15日(水) 14:45 〜 16:25 D会場 (12号館2F 1222)

座長:坂佐井 馨(JAEA)

15:15 〜 15:30

[3D10] 広い時空間領域の観測のための中性子スピンエコー分光法に関する技術開発

*小田 達郎1、遠藤 仁2、日野 正裕3 (1. 東大、2. KEK、3. 京大)

キーワード:中性子スピンエコー法、中性子散乱、偏極中性子、MIEZE

中性子スピンエコー法はピコ秒から数100ナノ秒の運動を観測できる高分解能中性子散乱分光法である.スピンエコー法のカバーする時空間領域を広げるために我々が取り組んでいる技術開発を紹介する.
J-PARC MLF BL06の共鳴型スピンエコー装置VIN ROSEでは,数10ピコ秒の短いフーリエタイムに対応するエコーシグナルの周期に影響されずに精度よく波長分解するための位相スキャン法の実験を行った.
研究用原子炉JRR-3のスピンエコー装置 iNSE では従来のスピンエコー法が守備範囲とする数10から100ナノ秒の長いフーリエタイムを観測するための調整が進められている.