2024年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-3 研究炉,中性子応用

[1L01-03] JRR-3高度化

2024年3月26日(火) 10:00 〜 10:50 L会場 (21号館4F 21-423)

座長:山本 真人(MHI)

10:15 〜 10:30

[1L02] JRR-3冷中性子源装置における高性能減速材容器の基本設計

(2)構造解析による強度評価

*菊地 将宣1、中村 剛実1、徳永 翔1、小田 泰嗣2 (1. 日本原子力研究開発機構、2. 三菱重工業株式会社)

キーワード:JRR-3、冷中性子源装置、減速材容器、構造解析

基本設計を行っている減速材容器(A6061材)の構造強度については、高速中性子の照射環境下ではA6061材の伸びが減少することから、発生応力に対して弾性範囲内に収めることが重要である。
概念設計からの形状変更として製作性を考慮し、容器内面に対して構造の不連続部を無くすためフィレットを設け、平板部を肉厚補強及び低応力部をテーパーで削除した容器形状を検討している。また、外側容器及び内側容器を分割溶接とし、溶接位置は最大応力から離した位置で設定する。その有効性を検証するため、最大圧力で塑性変形の有無を確認する。また、新規容器は船底型の薄肉特殊形状であることから、発電用原子力設備規格設計・建設規格(JSME)等の構造規格が適用できないため、高圧ガス保安法に準拠するよう設計を検討している。そのため、高圧ガス保安法に要求されている4倍耐圧について、これに耐えうる設計であることを確認する。

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