2024年春の年会

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IV. 原子力プラント技術 » 402-1 原子力安全工学(安全設計,安全評価,マネジメント)

[2D09-12] 事故進展解析

2024年3月27日(水) 14:45 〜 15:50 D会場 (21号館3F 21-312)

座長:中村 勇気(東芝ESS)

15:30 〜 15:45

[2D12] 福島第一原子力発電所1号機から4号機におけるベント挙動あるいは水素爆発について

1,3号機はベント後水素爆発。2号機はベントできず、4号機は炉心溶融していないが水素爆発

*森重 晴雄1、北村 康文2 (1. 福島事故対策検討会、2. (株)きたむら)

キーワード:圧力抑制室、炉心溶融、ベント、排気塔、断熱膨張

福島第一原子力発電所ベント挙動あるいは水素爆発については1号機から4号機までそれぞれ異なる。1号機はベントは一度だけ行ったがベント開始約1時間後に原子炉建屋が水素爆発した。2号機がベントを試みるもベントできていない。3号機は小刻みにベントしたが約1日後に原子炉建屋が水素爆発した。4号機は炉心溶融しておらず水素を発生していないが水素爆発した。また1号機2号機共有排気塔の鉄骨は中央高さ付近の鉄骨が破断していることが水素爆発後に発見された。これらの事象について事故解析をおこなった。ベントしたガスが圧力抑制室で冷やされるも、圧力はほとんど下がらず、排気塔で大気開放し断熱膨張の結果急冷し、ベント中の水蒸気が排気塔内で雪として舞い、雪が固まり、排気塔を閉塞したと推測される。その結果、ベントガスが同じく排気塔に繋がる建屋排気ラインのバルブを突き破り、ベントガスが原子炉建屋に逆流したと考えれる。2号機はベントを行おうしたが、1号機2号機共有の排気塔が1号機のベントで既に閉塞していたためにベントできなかったと考えられる。3号機は1号機と同様に建屋にベントガスが逆流した。4号機は閉塞した3号機4号機の共有排気塔から3号機のベントガスが同じく排気塔に繋がっていた建屋排気ラインを逆流したと推定される。1号機のベントは連続的に一気に行ったために1号機2号機共有排気塔そのものが急冷し、縮小したために排気塔が鉄骨を引き下げ破断させたと推定される。投稿文では数字を裏付けかつ証拠をもって説明する。

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