[2G17-22] タングステン

[2G18] タングステンに捕獲されたトリチウムの定量測定

(2)照射損傷を有したタングステン試料に含まれるトリチウム測定

*芦川 直子^1,2、笠井 一輝³、鳥養 祐二³、西田 璃音³、田口 明⁴、藪内 聖皓⁵、染谷 洋二⁶ (1. 核融合研、2. 総研大、3. 茨城大、4. 富山大、5. 京大、6. 量研)

キーワード：トリチウム定量測定、タングステン、プラズマ照射、鉄イオン照射

トリチウムの保持と除染を理解することは、核融合プラントの運転許可を取得するために重要である。プラズマ真空容器内に配置される材料の動作条件を模擬するため、同箇所の候補材であるタングステンに対し直線型プラズマ装置による曝露実験および鉄イオン照射を処理し、さらにこれらタングステン試料片に対してトリチウムガス曝露を行った。 その試料表面からのトリチウム濃度を評価するため化学エッチング法よってトリチウム深さ方向分析を行った。本発表ではシリーズ発表（１）で化学エッチング処理に関する基本特性を紹介した後、実際にLAB実験として照射損傷を有するタングステン試料表面でのトリチウム濃度に対する化学エッチング処理の効果、および化学エッチングで用いた溶液中に含まれるトリチウム量との関係について、主に基礎実験に基づく結果について紹介することで、次講演（３）での実機タイルに対するトリチウム分析につなげる。