2024年春の年会

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一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 503-1 原子炉化学,放射線化学,腐食化学,水質管理

[3E01-03] PWRの腐食および電気化学

2024年3月28日(木) 10:00 〜 10:55 E会場 (21号館3F 21-313)

座長:高木 純一(東芝ESS)

10:15 〜 10:30

[3E02] PWR一次冷却系における腐食環境解析

*和田 陽一1、大橋 利正1、清水 亮介2、長瀬 誠2、大城戸 忍2 (1. 日立、2. 日立GE)

キーワード:加圧水型原子炉、一次冷却系、腐食環境、放射線分解、腐食電位

PWR一次系の水質および腐食電位(ECP)を評価するため,PWR用ラジオリシスモデルおよびECP解析モデルを開発した。炉内と炉外の2領域に分けた簡易的体系で水質およびECPを解析した。炉内において,α線と中性子は水の分解を促進し,高pHと溶存水素(DH)は水の分解を抑制した。DHを現状の25~35mLkg-1から5mLkg-1まで低減しても主な酸化種である過酸化水素濃度変化は1ppb程度の値であった。炉外ではDHを1mLkg-1程度にするだけで酸素および過酸化水素濃度は1ppt以下に低下した。炉外のECPはpHと水素濃度で決定される。一方,炉内ではステンレス鋼のECPはラジオリシス計算精度と流動条件に依存する。水質と流動条件に2倍程度の誤差を考慮すると研究炉で測定されたECPを概ね説明できた。今後,入力条件を整備し精度を高めて実用化していく。

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