2020年度全国大会(第55回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[13]-[20]

2020年11月7日(土) 09:00 〜 12:00 第II会場

司会:後藤 智香子(東京大学先端科学技術研究センター)、坂村 圭(東京工業大学)

10:40 〜 11:00

[17] 東京圏における農住混在空間の実態分析

―都市基盤整備と都市農家による農業経営の観点から

○木村 達之1、真鍋 陸太郎2、村山 顕人2 (1. 株式会社NTTデータ、2. 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻)

キーワード:都市農地、都市農家、土地利用、都市基盤整備、農住混在

近年、都市における農住混在に対する評価が高まっており、農地が都市計画上に位置付けられるなど法制度の枠組みも大きく変化しつつある。しかし従来スプロール市街地として問題視されてきた農住混在を肯定的なものに転換するための具体的な空間像は不明瞭である。そこで本研究では様々な農住混在の実態に即した空間像を検討するため、東京都内の複数地区・自治体を対象にGIS分析・登記簿調査・聞き取り調査を行い、農住混在空間の実態と形成プロセスを敷地・地区スケールで分析する。分析にあたっては、日本において主要な農地所有主体である農家個々の土地運用の集積による市街地形成と、土地区画整理事業や都市計画道路整備などの都市基盤整備による面的な市街地整備の2つの観点を設定し、都市計画・まちづくりで農地を扱う上での要件について考察を行う。