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[109] 通所系・訪問系介護事業所の整備特性・立地特性と潜在利用者人口の分布との関係
―大都市圏郊外部の横浜市青葉区、都筑区、緑区を対象として
キーワード:大都市圏郊外、通所系・訪問系介護事業所、整備特性、立地特性、潜在利用者人口
本研究は、効率的な通所系・訪問系介護サービスの提供に向け、通所介護、地域密着型通所介護、小規模多機能型居宅介護、訪問介護、訪問看護の大都市圏郊外部での建築物単位での整備特性、都市空間への立地特性を把握し、整備特性、立地特性と潜在利用者人口の分布との関係を把握した。整備特性では、7割以上がストック活用であり、特に店舗・事務所を転用してのものが多く、立地特性については、用途地域では第2種中高層住居専用地域、準住居地域、近隣商業地域に立地が集中し、鉄道駅への近接性では0.5km圏への立地が75%以上となっていた。このような立地特性の多くは特定の整備特性に依っていることが多く、整備特性が特定の地域への在宅介護・医療事業所の立地集中に影響していた。このような立地特性を潜在利用者人口の分布と比較すると、概ね潜在利用者人口に対応した対象事業所の立地となっており、利用者の自宅の近くで、環境の変化が少なく、効率的な介護サービスの提供が可能な立地となっている。しかし一部では非対応の事例があることが確認され、そのような場合には何らかの対応が必要となる。