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[85] サイクリングルートのユーザー別満足要因の差異と道路環境の満足度モデル構築
-しまなみ海道メインルートを対象として
キーワード:サイクルツーリズム、サイクリングルート、しまなみ海道、景観、道路環境、満足度
我が国では2016年に自転車活用推進法が施行されたことや、2018年6月に自転車活用推進計画が閣議決定されたことによって、国交省が主体となってサイクリングコースの作成を推進している。また、昨今のコロナ禍において、「密」を避けることができるスポーツとしてサイクリングが注目を集めており、従来よりも多様なユーザーに対して満足度が高く、水準の高い整備が必要となることが予測される。しかしながら、各コースで道路の整備状況や環境が異なるものの、コースの環境が満足度に与える影響の程度や、ユーザーの属性による満足要因の差異は一様ではない。そこで、本研究では国内において認知度の高いしまなみ海道を対象として、サイクリストに満足度に関係するアンケートを実施することで、ユーザーによる満足要因の差異や道路および景観に関する要素がサイクリストの満足度に与える影響を定量的に明らかにするとともに、今後のサイクリングコースの計画および策定方針に関する知見を提供することを目的とする。