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[95] 都心部高密度・用途混在地区における地縁組織や非地縁組織による公園管理に関する研究
-福岡市中央区の街区公園を対象として
キーワード:公園管理、街区公園、都心居住、用途混在
人口回帰により人口増加・用途混在が進む都心部の商業用途地域を対象に、小規模公園(幼児・街区公園)の管理の実態を求めた。都心部の公園管理の課題として、①公園管理の担い手不足、②不特定多数の利用者による利用マナーの低下にともなう地域住民のみによる管理の限界、③利用用途が限られる面積の小さい公園では、地縁組織による管理が起きにくいことがわかった。公園管理の担い手は①地縁組織、②非地縁組織、③単一公園利用者の3つに大別できた。用途混在度との関連をみると、周辺で住宅以外の用途混在が進む公園では非地縁組織による公園管理が行われ、住宅用途が優位で、かつ、規模の小さい公園では、単一の利用者による管理が行われていることが明らかになった。非地縁組織と単一利用者による公園管理・活用では、現状は長期的かつ定期的な公園管理の実績から公園管理者及び地縁組織との関係構築を行っているが、地域の合意を明示的に得るプロセス作りが課題であることがわかった。