2022年度全国大会(第57回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[95]-[100]

2022年12月4日(日) 09:20 〜 11:50 第I会場 (9号館 911教室)

司会:椎野 亜紀夫(札幌市立大学)、阿久井 康平(大阪公立大学)、木村 優介(京都大学)

11:30 〜 11:50

[100] 「ソウル歴史都心」における都市組織を受け継ぐための大規模建築物の規制・誘導に関する研究

-埋蔵文化財と街路の保全を対象として

○金 榮俊1、鄭 一止2、大澤 昭彦3、 饗庭 伸 4、金 基虎5 (1. 東京大学、2. 熊本県立大学、3. 東洋大学、4. 東京都立大学、5. ソウル市立大学校)

キーワード:ソウル歴史都心、大規模建築物の規制・誘導、街路、埋蔵文化財、都市組織

ソウル旧都心では、2000年代より都市組織を受け継ぐための大規模建築物の規制・誘導に取り組んできた。その結果、現在旧都心のメインストリートである鍾路沿いにはかつての街路や埋蔵文化財が再現・展示されるようになった。本研究では、その取り組みの実態について明らかにした。具体的には、その根拠となった法制度を整理しつつ、具体的なプロジェクトを取り上げ、関係主体の前後関係についてまとめることができた。以上の結果をもとに、歴史的建造物がほとんど残っていない各地の大都市において都市組織を受け継ぎながら都市づくりをしていく際、点的や非可視的な保全だけでなく、可視化及び線的につながりもたせることによって、市民の意識向上を高め、さらなる誘導につながる好循環を生み出す仕組みが考えられる。