日本認知心理学会第15回大会

講演情報

口頭講演

感情・動機

[O3] 口頭3 《感情・動機》

2017年6月3日(土) 13:15 〜 14:45 口頭発表会場2 (515教室)

座長:楠見 孝(京都大学教育学研究科)、乾 敏郎(追手門学院大学)

14:15 〜 14:30

[O3-05] 動機づけの量的側面の動的変化を捉える実験パラダイムの提案

*市村 賢士郎1、長谷部 育恵1、市村 晴香2、西澤 園子2、宮一 愛美2、後藤 崇志3、楠見 孝1 (1. 京都大学大学院教育学研究科、2. 京都大学教育学部、3. 京都大学高等教育研究開発推進センター)

キーワード:動機づけの量的側面、実験パラダイム、報酬の操作

動機づけには,期待や価値のような質的側面だけでなく,エネルギー性を持って動的に変化する量的側面がある。量的側面は一般に課題の持続性や反応時間から推側されるが,これらの方法は課題中の動的変化を十分に捉えられていない。本研究は量的側面の動的変化をより直接的に測定する実験パラダイムを考案し,報酬を用いた実験操作の効果を検討した。この課題では,実験操作前に両手で1試行ずつ,実験操作後に両手交互に3試行ずつ30秒間握力を発揮する。実験操作の前後のパフォーマンス変化を95%信頼区間の重なりから比較することで,量的側面の動的変化を推測する。今回の実験では50名の参加者に言語報酬または金銭報酬を提示する操作を施した。結果,言語報酬は30秒間全体の握力を持続的に向上させ,金銭報酬は報酬確定後からの握力を一時的に向上させる傾向がみられた。実験結果を踏まえ,本実験パラダイムの動機づけ研究への寄与について論じる。

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