[P101] 書き手の取得情報によるメールにおける言語表現への影響
キーワード:文章産出、メール、言語表現
本研究は,大学生が公的なメールを書く場面において,読み手との関係継続の予期や書く際の注意事項を提示した場合に,産出された言語表現が異なるかを検討した。参加者には,課題を読ませ,産出する文章を考えさせた後,メールを作成させた。その後,書き手の好ましさ探求尺度(菊池,2019)に回答を求めた。この手続きを2回行い,2回目のメールを書く際に,課題の教示に追加する情報(関係継続の予期の有無・注意事項の有無)を操作した四つの条件を設定した。読み手への配慮を表す表現を対象に,それらの表現が出現したメールの数について,対数線形モデルを適用して検討した結果,「お忙しい(中/ところ)」という表現のみ,2回目の産出時の数が1%水準で多かった。すべての条件において出現数の増加がみられたことから,書き手の好ましさ探求尺度の「相手への配慮を表す言葉を書く」という項目が影響した可能性が考えられた。