[P269] 「協働状況アセスメントシート」による学校支援可視化の検討
校種による比較から
キーワード:協働状況アセスメントシート、学校全体の支援検討、教職大学院教育
本研究では,「協働状況アセスメントシート(Ibaraki・Edahiro,2018)」を活用し,学校支援を評価・把握した。教員11名(小学校5名,中学校3名,特別支援学校3名)に「協働状況アセスメントシート」を実施し,その後SCAT(大谷,2007)による分析を行い,各校種の特徴を比較した。その結果,小学校では学校内の組織化の程度により主任層が多重役割となること,中学校では学校内の重点項目の達成により他項目の支援が不足すること,特別支援学校では分掌の多さからくる児童生徒個人の支援の全体像が共有化されていない等の課題が見られた。これらより,「協働状況アセスメントシート」は各校種の特徴を示す考えられ,学校支援のアセスメントや教職大学院において学校支援を考える教材として活用できる可能性が考えられた。今後,より多くの事例・データを通じて,本シートの汎用性を高める必要性がある。