GISA & IAG'i 2023

講演情報

口頭発表(GISA)

居住

2023年10月29日(日) 11:00 〜 12:40 E会場 (C-301 C棟3階)

座長: 桐村 喬 (京都産業大学)

11:20 〜 11:40

[E7-02] 居住地別滞在人口の構成に基づく地域メッシュの類型化 ー金沢市周辺を対象にー

*飯田 吟太1、中西 航2 (1. 金沢大学大学院 自然科学研究科 地球社会基盤学専攻、2. 金沢大学 理工学研究域 地球社会基盤学系)

キーワード:メッシュ人口, 居住地別人口分布, 類型化, k-means法

近年,多様な人々の交流による都市の賑わい創出の重要性が指摘されている.実際にも,交流促進のための施策が数多くの自治体で行われている.しかし,その定量的な評価は歩行者通行量の計測に留まり,人々の多様さという観点は不足している.本研究の目的は,都市内狭域における滞在人口に着目し,その総量の多寡に加え,居住地別の滞在者の混在状況を分析することである.具体的には,金沢周辺の都市全域を含む1000個オーダーの500mメッシュすべてを対象とする空間的に高解像度な分析を行う.まず,滞在人口総量の空間分布を確認し,中心市街地と郊外型ショッピングモールにおいて同程度の人数であること等が明らかになった.そのうえで,滞在人口の居住地別構成人数・比率の類型化を行った.その結果,全体的には住宅地よりも商業地で居住地構成が多様となる傾向があるものの,そのようなメッシュは中心市街地のみならず郊外部においても一定程度確認された.