[P2-28] 建物主要用途・トリップチェーンに着目した人流データによる街区間トリップ特性
キーワード:トリップチェーン, 流動人口, 建物用途
携帯電話位置情報から一定時間一定の場所に留まったと考えられる滞在点を抽出し,それらをつなぐことにより,人々のトリップチェーンを把握することができる.本研究では,東京区部の街区間にどのようなトリップの連鎖が見られるかを把握した.その結果,一人当たりの平均滞在点数はおよそ4点であり,平均トリップ長は平日2.2kmに対し,土休日は2.0kmとやや短いこと,特定の街区において訪問者のトリップ長の長短に顕著な特徴が見られること,建物主要用途間では,事務所建築物と集合住宅,独立住宅と集合住宅,事務所建築物と専用商業施設の間のトリップが多いことなどが明らかとなった.