第6回日本在宅医療連合学会大会

講演情報

ワークショップ

09-2:異分野・異業種連携

ワークショップ5:The “もしバナ” サーカス! ~もしバナゲーム™️体験と対話のスペース~

2024年7月20日(土) 13:10 〜 14:40 第10会場 (会議室105)

座長:荒金 英樹(愛生会山科病院)、大森 泉(甲府共立病院)

13:30 〜 13:50

[WS5-2] MM(もしバナマイスター)として考えること

*津野 采子1 (1. ハート介護サービス東住吉)

2005年医療法人健友会のグループホームとデイサービスに入職 3年弱勤務し2,008年から訪問介護事業所でサービス提供責任者として働く。2010年6月現株式会社ハート介護サービスに入職。
2012年3月1日にハート介護サービス東住吉支店を立ち上げ、2016年生野支店を立ち上げる。2017年に平野支店に所長を輩出し、2018年住吉支店を立ち上げ。現在に至る。
もしバナマイスターであり、支援者であり、がん患者としての視座から私自身が経験した訪問介護士としての無力さ、そしてがん患者での経験から 二刀流で物事を考えられるとの思いで活動をしている。
もしバナを地域のイベントで開催したが、行う前と後の考えの違いを報告したい。
①前 もしバナゲームでは何かを決められるのではないか、仕事に活かせるのではないか。実際ACPがこれでできるのではないかという気持ちがあった。
行ったのは地域の何年ぶりかの同級生。
同級生の中には急死したものもおり透析に通うものもいる。
しかし我が事としてはどうもしっくり来ず友人を憂う気持ちはあるがどこか自分の事とは思いにくい状態であった。
ゲームを始めるにあたり 今の自分が余命宣告されたとしてだ。あと半年やったらどうする?と問いかけた

②後
自分の病気の事を知りたい、とか、どうなるかわからないので想像つかないが、今、何を大切にしているか再確認できたという意見があった。そしてこの大切なことを話した4人で大切なことを共有できたなかまの感情が芽生えた。疎遠だった同級生でもどうもこのゲームをした後はぐっと近くなった気がした。

ただ、その数年後自分自身ががんになり 選ぶカードが変わってきてもいることを考えると、あくまでその時の気持ちやそのかかわりの中で出す、出せることなのだと感じた

結論・・・マイスターとしてそこにいることが許されている事を大切にしていきたいし、何かを決める決定打ではなく、今そういう気持ちなのだということを気軽に話せるツールであると考える。事実自分は選ぶカードが変わっている。
ユーモアのカードが絶対だったが、がんになり家族が自分の死を覚悟しているというカードが絶対となった。本来がんだけじゃない事故やその他急死した同級生たちと自分は何ら変わらない。そして、同級生と出来て暖かい気持ちになれるツールだとも感じているし、これを結果結論にしないほうがいいことを実感している。「人は、変わるのだ。」これらのことを踏まえマイスターとして活動したい。