第6回日本在宅医療連合学会大会

講演情報

シンポジウム

14-2:フレイル・多臓器併存・その他

シンポジウム5:安心して嚥下障害呼吸不全の方が過ごせる地域づくりの取り組み ~医療、介護、非営利組織を活用して~

2024年7月20日(土) 10:10 〜 11:40 第3会場 (会議室201)

座長:井上 登太(みえ呼吸嚥下リハビリクリニック)、前田 玲(帯広中央病院栄養科)

10:40 〜 10:55

[S5-3] 看護部・栄養課の立場から

*藤澤 ゆみ1,3、井上 登太1,2,3 (1. みえ呼吸嚥下リハビリクリニック、2. (株)グリーンタウン呼吸嚥下ケアプラニング、3. NPOグリーンタウン呼吸嚥下研究グループ)

看護師
平成21年  株式会社グリーンタウン呼吸嚥下ケアプラニング
平成26年  みえ呼吸嚥下リハビリクリニック
患者さんの体に、心に、人生に寄り添うことを心掛け看護部として、看護助手さんとともにかかわっています。呼吸状態、嚥下機能は、機能的な変化のみならず、心理的な変化により、苦痛の助長、摂食量、誤嚥率の変化、窒息や肺炎のリスクの変化が起きてきます。患者さんのこれまで生活してきた経過を知り、好みを知り、本人家族さんの気持ちを知りみんなで共有し、治療療養を楽しんでいただき寄り添ってゆきます。誤嚥性肺炎、窒息のリスクを認識しつつ、苦痛を緩和し、リスクと楽しみ希望とのバランスをとることを考え、みんなで共通認識を持ちながら人生を共に過ごしかかわり続けていきます。そのためには誤嚥窒息時の対応の職種にかかわらず周知、食事をとる可能性がある場所に、窒息、招待変化時救急ボックス、の配置、入院時を含め機会毎の誤嚥性肺炎リスク評価と情報共有を行っています。MCTオイル、パコジェット、デリソフター等を活用し、見た目にも、栄養的にも、安全にも気を配った食事やおやつの提供を進めています。災害時にも障害のある方々に安心して栄養を提供し続けるためのバックヤードとしても活用しながら、食事のことは栄養課に丸投げではなく、患者さんや各部署の思いを聞きながら提供を行っています。毎月、栄養検討会として他部署や施設外の方々の参加を得ながらかかわりを深めていくことに努めています。