第6回日本在宅医療連合学会大会

講演情報

ポスター

16-1:リハビリテーション

一般演題(ポスター)リハビリテーション1

2024年7月20日(土) 14:35 〜 15:05 ポスター会場3 (コンベンションホールA)

座長:宇田 薫(医療法人おもと会)

14:45 〜 14:50

[P-1-146] 回復期リハビリテーションから生活期リハビリテーションへ移行後の訪問リハビリテーションの効果についての検証

*西川 祐太朗1、飯島 優貴1 (1. 特定医療法人新生病院)

【目的】回復期リハビリテーションから生活期リハビリテーションへ移行した際、リハビリテーション(リハビリ)介入頻度が減少し、身体機能の低下が危惧される。退院時のFunctional Independence Measure(FIM)運動項目(全13項目:91点満点)合計点数の変化と、当院訪問リハビリ介入後のFIM、移動様式の変化に関連する因子を調査することで訪問リハビリの効果の検証を目的とした。
【方法】2020年3月1日~2022年5月31日に当院回復期病棟を退院し、当院訪問リハビリを1か月以上(頻度:週1~3回 40~60分 他サービス利用あり)利用した108名(平均年齢±標準偏差74.9歳±14.5、性別は男性45名、女性63名)を対象とし、FIM運動項目合計点数を退院時、退院1か月後、3か月後、6か月後を対応のあるt検定にて比較した。また、退院時と退院3ヶ月後、6か月後の移動様式の変化と年齢、性別、退院時FIM運動項目合計点数、在院日数の関連性を回帰分析にて比較した。
【結果】FIM運動項目合計点数の平均値±標準偏差は退院時67.2±18.3点、退院1か月後67.7±18.0点、3ヶ月後67.9±17.7点、6か月後68.2±17.9点と増加。退院時と比較し退院3ヶ月後、6か月後では共に有意差が見られた(p<0.05)。退院時移動様式が独歩の利用者を除いた90名のうち約6割が維持、約3割で改善が見られた。退院時と比較し退院3ヶ月後、6か月後の移動様式の改善群と年齢、性別、退院時FIM運動項目合計点数、在院日数の関連性に有意差はなかった(p>0.05)。
【考察】回復期病棟退院後身体機能を維持、向上する為には3か月以上の継続的な訪問リハビリの介入をする事が有効であると示唆される。よって退院後の訪問リハビリ介入を推進し、身体機能の維持や向上に努めていきたい。