第6回日本在宅医療連合学会大会

講演情報

ポスター

04-1:人材育成・教育

一般演題(ポスター)人材育成・教育

2024年7月21日(日) 09:25 〜 10:00 ポスター会場1 (コンベンションホールA)

座長:長崎 修二(在宅サポートながさきクリニック)

09:55 〜 10:00

[P-2-7] 訪問看護ステーションにおける特定行為研修受講後の看護実践と活用について

*高関 左保1 (1. 訪問看護ステーション上西)

<はじめに>
2015年に特定行為に係る看護師の研修制度が開始され8年が経過している。研修修了者は増えてきているものの、訪問看護ステーションにおいての研修修了者は全体の5.3%と少なく、更なる増加が望まれている。当ステーションにおいては修了者が2名活動しており、今年度も1名受講している。今回、当ステーションにおける活動の実際を報告しながら訪問看護ステーションおける特定行為修了者の活用の場について検討していきたい。
<活動>
当ステーションは、2019年~2023年に2名の看護師が特定行為研修を修了し活動している。現在まで約31件の手順書の交付を受け、特定行為を行っている。特定行為を行う事で、医師の診療時間の短縮や利用者様の通院の負担軽減、ケアを行いながら特定行為をすることで利用者様の安心にも繋がっている。また、特定行為研修では臨床推論やフィジカルアセスメント等を学ぶことができる。在宅では看護師一人ひとりのアセスメント能力や判断が求められるため、学んだことは看護師にとって自信にもなっている。ステーションでは、特定行為看護師と他の看護師との同行訪問も行っている。同行訪問しながら、その視点を知ることで、ステーション全体の看護の質の向上とアセスメント能力の向上にも繋がると考える。
<考察>
研修受講には約半年~1年半ほどの期間を要するため、研修に人員を出すステーションがまだまだ少ないのが現状である。ただ、当ステーションが活動してきた中で、利用者様の安心や、スタッフ個々のスキルアップだけではなく、ステーション全体の看護の質の向上も期待できるため、今以上に訪問看護ステーションの看護師が研修受講して活躍できるよう環境を整えていく必要がある。今後はステーション同士の連携や施設看護師との連携等、特定行為看護師の活躍の場を広げながら、よりよいケアの提供が行えるよう活動していきたいと考えている。