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[R7-01] 幌満かんらん岩体上部の肥沃なレルゾライトについて
キーワード:幌満かんらん岩、造山帯レルゾライト、再肥沃化作用、部分溶融
北海道日高変成帯の幌満岩体上部の代表的なセクションに沿うかんらん岩および苦鉄質レイヤーの全岩化学組成に注目し,岩体上部におけるメルトの抽出およびメルト−マントル反応について詳細な検討を行なった。全岩主成分組成において,Depleted MORB mantleよりも玄武岩質メルト成分に肥沃な斜長石レルゾライトが頻出することが不毛の沢セクションの特徴である。全岩のSr, Euの正の異常から斜長石が安定な比較的浅部のマントルにおいて,これらの苦鉄質レイヤーが形成した可能性が考えられる。これらをもたらしたかんらん岩と苦鉄質メルトの混合による再肥沃化のイベントについて考察した。