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[R7-09] CaO-Na2O-CO2に富む流体から析出したオンファス輝石の微細組織観察
キーワード:オンファス輝石、CO2に富む流体、透過型電子顕微鏡
オンファス輝石はdiopside(Di) - jadeite (Jd) 系で中間程度の化学組成を持ち、高温下ではOmpはM1席のMg, AlおよびM2席のCa, Naの配列が無秩序でC2/cとなり、低温になると配列が秩序化し相転移が起こり、低温ではP2/nの空間群が安定であると考えられている(Carpenter, 1980; CMP, 71, 289-300)。C2/c相が秩序化した際に出現可能性な空間群はP2/n, P2/c, C2, P2であるが(Carpenter 1978, CMP 67, 17-24)、ごく一部の低温試料を除き、P2/c, C2, P2の観察例はない。今回は透過型電子顕微鏡観察によって、北海道幌加内地域の神居古潭変成岩中に発達するCaO-Na2O-CO2に富む淡緑色脈中に、P2/c, C2, P2の空間群のオンファス輝石を含む微細構造を発見したのでそれについて報告する。