一般社団法人日本学校保健学会第67回学術大会

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新型コロナウイルス感染症3(OP-0110~0114)

宮井信行(和歌山県立医科大学)

[OP-0113] ウイズ/ポストコロナ時代における高校生の健康情報リテラシーの基礎的検討

森慶惠1, 古田真司1 (1.金沢大学 人間社会研究域 学校教育系, 2.椙山女学園大学 生活科学部 管理栄養学科)

【目的】 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い,誤った健康情報による問題が目立っている.新型コロナウイルス感染症についての情報は,各省庁の他にも,テレビやインターネット,雑誌や新聞など様々なメディアからも,毎日多くの情報が流されている.それらの情報の中には,デマや一方的に恐怖心をあおるような情報,多様な「専門家」のコメントなど,科学的根拠が不確かな情報も多い.また,新型コロナウイルスについては,現在も研究が進められており,情報は日々更新されている.このような時代を生き抜くためには,不確実性の中での意思決定の在り方が重要と言える.溢れる真偽不明の健康情報の中から,リスク回避のために有用な情報を,批判的に吟味し,適切な情報を選択して,課題解決の判断できる力,健康情報リテラシーが,ウィズ/ポスト・コロナ時代の子どもたちには必要であり,その健康教育の開発は喫緊の課題である.本研究の目的は,社会人となる前の高等学校における健康情報リテラシー教育を提案するために,高校生の健康情報リテラシーの実態を明らかにすることである.【方法】 A県内の高等学校の生徒を対象に,自記式質問紙調査を行った.調査内容は,健康情報判断力テスト,健康情報の批判的思考尺度,情報源に対する信頼度尺度,情報処理の直感性,疑似科学信奉尺度である.調査結果については,ポスターにて報告する.