[1025] 速硬性混和材と加熱養生を併用した超速硬コンクリートの寸法安定性
キーワード:Durability, Heat curing, Precast, Super rapid hardening additive, プレキャスト, 加熱養生, 耐久性, 超速硬性混和材
超速硬性混和材を用いて,加熱養生温度を変えて調製し,作製から約2年が経過したモルタルおよびコンクリートの物理的性質の評価、硬化体の分析を実施した。90℃で加熱養生を行ったモルタル硬化体は,材齢2年で1,000×10-6を超える膨張を示し,XRDやSEM観察の結果から,エトリンガイトの遅延生成(Delayed Ettringite Formation)による膨張である可能性が示唆された。一方,60~80℃で加熱養生を行ったモルタル硬化体や、90℃で加熱養生を行ったコンクリート硬化体には顕著な膨張は見られなかった。DEFによる膨張を抑制するためにはコンクリートを80℃以下の条件で養生することが必要と考えられる。