コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 混和材料/高強度コンクリート(材料)/ポリマーコンクリート

混和材料Ⅲ

2015年7月14日(火) 15:30 〜 17:30 第7会場 (1F 102号室)

[1025] 速硬性混和材と加熱養生を併用した超速硬コンクリートの寸法安定性

座長(土木):上野敦
座長(建築):羽原俊祐
講演者:下澤淳平1, 樋口隆行2, 入内島克明3, 小島正朗4
(1.電気化学工業セメント・特混研究部 2.電気化学工業青海工場 セメント・特混研究部 3.電気化学工業インフラ・無機材料部門 4.竹中工務店技術研究所 先端技術研究部)

キーワード:Durability, Heat curing, Precast, Super rapid hardening additive, プレキャスト, 加熱養生, 耐久性, 超速硬性混和材

超速硬性混和材を用いて,加熱養生温度を変えて調製し,作製から約2年が経過したモルタルおよびコンクリートの物理的性質の評価、硬化体の分析を実施した。90℃で加熱養生を行ったモルタル硬化体は,材齢2年で1,000×10-6を超える膨張を示し,XRDやSEM観察の結果から,エトリンガイトの遅延生成(Delayed Ettringite Formation)による膨張である可能性が示唆された。一方,60~80℃で加熱養生を行ったモルタル硬化体や、90℃で加熱養生を行ったコンクリート硬化体には顕著な膨張は見られなかった。DEFによる膨張を抑制するためにはコンクリートを80℃以下の条件で養生することが必要と考えられる。