コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 収縮・クリープ/物性一般

物性一般Ⅱ

2015年7月15日(水) 10:00 〜 11:45 第10会場 (1F 105号室)

[1082] 高炉スラグ微粉末の置換率が異なるセメント硬化体の圧縮強度・透気係数と空隙構造の関係

座長(土木):伊達重之
座長(建築):寺本篤史
講演者:水野浩平1, 吉田亮2, 梅原秀哲1
(1.名古屋工業大学創成シミュレーション工学専攻 2.名古屋工業大学社会工学専攻)

キーワード:air permeability, blast furnace slag, mercury intrusion porosimetry, pore structure, substitution rate, 水銀圧入法, 空隙構造, 置換率, 透気係数, 高炉スラグ微粉末

高炉スラグ微粉末の置換率および水結合材比(W/B)の条件を変えたセメントペースト硬化体を作製し,材齢28日の圧縮強度・透気係数と空隙構造の関係を検討した。高炉スラグ微粉末の置換率による圧縮強度への影響は,W/Bによって異なる傾向が観察された。一方,透気係数ではW/Bによらず,高炉スラグ微粉末の置換率60%において最小値が確認された。水銀圧入法により得た空隙径分布は高炉スラグ微粉末の置換率の増加に伴い小径側にシフトした。空隙構造と硬化物性の関係について検討を行ったところ,圧縮強度では,累積空隙量と比較的良好な相関が見られたが,空隙径との相関は見られなかった。透気係数については累積空隙量とある程度の相関が見られた。