アルカリシリカ反応

[1143] ASR劣化した無補強コンクリート部材の表面ひび割れの進行過程

座長(土木)：富山潤
座長(建築)：湯浅昇
講演者：青山實伸¹, 石川裕一², 川村満紀³ (1.中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋金沢支店　道路技術部 2.中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋金沢支店　道路技術課 3.中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋金沢支店)

キーワード：Alkali-silica reaction, Progression of surface, Compressiv strength：Modulus of elasticity, Expansion strain, Expansion strain, FEM analysis, ASR, ひび割れ進行過程, 圧縮強度, 弾性係数, 膨張ひずみ, FEM解析

ASR劣化の生じたカルバートの無補強コンクリート部材でひび割れ状況を調べた結果，表面に垂直に進行していたひび割れは，ある深さになると方向を約90°変えてコンクリート表面に平行に進行することを確認した。この特異なひび割れの進行過程の詳細を解明するために，ひび割れ発生箇所近傍から採取したコアを用いて強度性状等を調査した。その結果に基づいてひび割れ進行の２次元モデルを構築し，FEM解析によって部材内部おけるASR膨張とひび割れ進行の関係の解明を試みた。その結果，ASR膨張の活発な層と膨張が緩やかに継続する領域との境界付近で，巨視ひび割れの進行方向が約90°変わることが明らかになった