コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 補修・補強(材料)/短繊維補強コンクリート(材料)/新材料・新工法(材料)

補修・補強(材料)Ⅰ

2015年7月14日(火) 10:15 〜 12:00 第9会場 (1F 104号室)

[1253] 流電陽極方式における陽極被覆材および乾湿条件が防食効果に与える影響に関する実験的検討

座長(土木):野島昭二
座長(建築):鹿毛忠継
講演者:香田真生1, 青山敏幸2, 山本大介3, 濵田秀則4
(1.ピーエス三菱土木技術部 2.ピーエス三菱技術本部 3.九州大学工学研究院 社会基盤部門 4.九州大学工学研究院 社会基盤部門 教授)

キーワード:galvanic anode method, zinc anode, anode covering material, LiNO2, exposure condition, 流電陽極方式, 防食亜鉛, 陽極被覆材, 亜硝酸リチウム, 乾湿条件

電気防食工法のひとつである流電陽極方式において,陽極材の被覆条件および乾湿条件の違いが防食効果に与える影響に着目し,陽極被覆材の選定実験,および選定した被覆条件における複数本の鉄筋に対する防食効果の確認実験を行った。陽極被覆材に亜硝酸リチウムを混入することによって,陽極材が活性化することが確認され,また混入量の減少によって防食効果が低下することが確認された。また,水分が供給される環境では亜鉛および鉄筋の電位が卑化するがことが確認された。さらに,本実験の範囲では,選定した陽極被覆材を用いることで,約300日間の測定より,複数本の鉄筋に対して十分な防食効果が確認された。